2枚目も作れる楽天カード｜メリット・デメリットやお得な使い方は？

年会費無料でザクザクポイントが貯まっていくと人気の「楽天カード」。

1人で2枚目の楽天カードを持てるサービスが開始されたことからますます注目を集めており、そろそろ作ってみようかと申込を検討している方も多いことでしょう。

楽天カードの実力をしかと確認していきましょう。

※本記事の価格は全て税込みです。

この記事の監修者

高橋尚

保有資格

• ・1級ファイナンシャルプランニング技能士

都市銀行に約30年間勤務。後半15年間は、課長以上のマネジメント職として、法人営業推進、支店運営、内部管理等を経験。2012年FP1級取得。現在は公益社団法人管理職。

楽天カードの特徴・基礎知識

楽天カードは、楽天カード株式会社が発行する最もスタンダードなクレジットカードです。

年会費永年無料ながら、常時ポイント還元率1.0%以上を誇る高コスパが最大の魅力。

街でもネットでも、利用料金100円につき1ポイント以上の楽天ポイントを獲得できます。

楽天カードの特典

ここからは、楽天カードのお得な特典の数々を一挙紹介します。

楽天カードを保有したらどこでどんな恩恵が受けられるのか、実際に使うシーンをイメージしながら読み進めてみてください。

楽天市場で還元率常時3.0%以上

大手ショッピングモール「楽天市場」で楽天カードを利用すると、「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」により驚異のポイント還元率3.0%以上が実現します。

SPUとは、楽天の対象サービスを利用すればするほど楽天市場で付与されるポイントがアップしていく、その名の通りのお得なポイントアッププログラムのこと。

ポイント16.5倍の達成は難しくても、ライフスタイルに合わせてSPUをうまく組み合わせれば3～4倍は実現可能でしょう。

街の加盟店でポイント2重取り

楽天カードには、楽天ポイントカード機能も搭載されています。

街中の楽天ポイント加盟店で楽天カードを使えば、カードの提示&利用でポイント2重取りが実現します。

楽天ポイント加盟店には下記のような人気店が含まれており、街中のいたるところで効率的にポイントを貯められます。

• マクドナルド
• ファミリーマート
• ミスタードーナツ
• すき屋
• サンドラッグ
• 出光 など

楽天カード×楽天ペイで還元率1.5%以上

楽天カードは、スマホ決済アプリ「楽天ペイ」との組み合わせもお得です。

楽天カードからのチャージ&楽天ペイの利用(チャージ残高からの支払い)で還元率は1.5%。

1. 楽天カードからのチャージ：0.5%還元
2. 楽天ポイント加盟店で楽天ポイントカードを提示：最大1.0%還元
3. 楽天ペイでの支払い：1.0%還元
   ⇒最大2.5%還元

楽天ペイへのチャージでポイントが還元されるのは楽天カードのみ。楽天カードがあれば楽天ペイのお得度が一層高まります。

なお楽天ペイは、次のような人気店を含む約500万ヶ所(2020年11月30日時点)で利用できます。

• セブン-イレブン
• ファミリーマート
• ローソン
• ウェルシア
• 西友
• 東急ストア

楽天カード×楽天Edyで還元率1.0%以上

楽天カードには、電子マネー「楽天Edy」の機能も付帯できます(申込時に付帯の有無を選択)。

楽天カードと楽天Edyを組み合わせれば、チャージ(200円チャージごとに1ポイント)と支払い(200円利用ごとに1ポイント)で還元率1.0%が実現します。

楽天Edyが使えるお店は全国に約30万店(2020年8月時点)。下記のような人気店が加盟しており、街中至るところで使いやすいのも魅力です。

• セブン-イレブン
• ファミリーマート
• ローソン
• ツルハドラッグ
• ウェルシア
• マクドナルド など

ポイントUPキャンペーンが充実

楽天カードでは、次のようなポイントアップキャンペーンが常時実施されています。

• 新規入会&利用で5,000ポイント以上プレゼント
• 毎月5と0の付く日は楽天市場での楽天カード利用でポイント5倍
• 楽天市場2万円以上の利用で街での楽天カード利用分がポイント2倍

なかでも、常時開催中の新規入会キャンペーンに注目です。

楽天カードの入会&利用条件のクリアで常時5,000ポイントが進呈され、不定期ながらポイント額が7,000～10,000程度にアップするお得な期間もあります。

楽天カードのデメリット

メリット豊富な楽天カードですが、いくつかデメリットもあります。

使いはじめてから「こんなはずでは…」と後悔しないよう、メリットとデメリットの両面から楽天カードの実力を判断してみてください。

キャンペーンで付与されるのは期間限定ポイント

楽天カードの各種キャンペーンで付与されるのは有効期限の短い「期間限定ポイント」のため、貯め方・使い方には注意が必要です。

• 通常ポイント
  有効期限は最終獲得から1年間(新たにポイントを獲得するたびその時点から1年間に更新)
• 期間限定ポイント
  有効期限は数十日～数ヶ月

期間限定ポイントは、有効期限を過ぎると自動的に失効してしまいます。

期間限定ポイントは使い道にも制限があり、次のような用途へのポイント利用は不可です。

• 楽天Edyへのチャージ：×
• 他社ポイントへの交換：×
• 楽天証券へ投資：×

なお、通常ポイントと期間限定ポイントを両方保有している場合には、有効期限の近い期間限定ポイントから優先して消費できます。

一部電子マネーへのチャージはポイント対象外

楽天Edyや楽天ペイへのチャージでお得なポイント還元が得られる楽天カードですが、下表の通り、一部電子マネーへのチャージはポイント付与対象外とされています。

楽天カードは、楽天サービス以外のキャッシュレス決済とあまり相性がよくないと言えるでしょう。

公共料金等のポイント還元は0.2%

楽天カードで下記のような公共料金などを支払う際には、還元率が0.2%(500円につき1ポイント)に急落してしまいます。

• 公共料金(電気・ガス・水道)
• 税金(自動車税/住民税など)
• 国民年金保険料
• Yahoo!公金支払い

毎月の固定費でポイントを貯めるのは、クレジットカードのお得なポイ活のひとつ。

しかし、楽天カードではやや力不足感が否めません。

ETCカードに年会費がかかる

楽天カードでは追加でETCカードを発行できますが、年会費550円がかかってしまいます。

ETCカードを無料で発行できるクレジットカードも多数存在しているため、車を利用する方には痛いデメリットと言えるでしょう。

ただし、下記いずれかの条件を満たすとETCカードを無料で保有できます。

• 楽天PointClubの会員ランクが「ダイアモンド」または「プラチナ」
• 楽天ゴールドカードまたは楽天プレミアムカードの保有

楽天カードの審査

つづいては、楽天カードの審査事情を見ていきましょう。

公式サイトで公表されている楽天カードの入会条件は次の通りです。

楽天カードの審査基準は他のカード会社同様非公開のため、審査に通過するための明確な条件はわかりません。

しかし、一般的に年収があまり高くないとされる「18歳以上」の若年層や、主婦・パート・アルバイトの方なども入会対象としていることから、比較的作りやすいカードであると推測できます。

入力フォームを間違いなく記入し、できるだけ項目を埋めるのが審査通過の可能性を高めるコツです。

虚偽申告や多重申込は絶対に避けましょう。

楽天カードは2枚目も作れる

2021年6月より、楽天カードは1人2枚まで発行できるようになりました。

サービスの開始からわずか7ヶ月ほどで発行枚数100万枚を突破しており、楽天カードの注目度が一層高まっています。

そこでここからは、楽天カードをすでに保有している方も必見、楽天カードの2枚目を作るメリットとデメリットを解説します。

2枚目の楽天カードを作るメリット

楽天カードの2枚目を作ることで得られるメリットは、次の通りです。

異なる国際ブランドのカードが持てる

2枚目の楽天カードは、1枚目と異なる国際ブランドが選べます(同じブランドも可)。

楽天カードで選択できる国際ブランドは次の4種類です。

異なる国際ブランドの2枚持ちで利用シーンや特典の幅を広げられるのが魅力です。

2枚目の楽天カードは1枚目と異なる券面デザインも選択可能。

用途に合わせてデザインを変えれば使い間違いを防げて便利です。

ポイントを合算できる

1枚目と2枚目どちらの楽天カードを使っても、ポイントを1つの楽天IDに合算して貯めていけるのもメリットのひとつです。

違うカード会社のカードを2枚使いするときのようにポイントが分散しないため、ムダなくポイ活できるでしょう。

利用シーンに合わせた使い分けが可能

楽天カードを2枚持ちすると、利用明細がカードごとに確認できます。

そのため、1枚目は生活費用、2枚目は娯楽費用などと楽天カードを利用シーンに合わせて使い分ければ、お金の管理がしやすくなります。

とくに、個人事業主やフリーランスの方がプライベート用と事業用とで口座を分ければ、支出管理の効率化につながり、確定申告の準備などもより楽に行えるでしょう。

1枚目と2枚目で口座を分けても、楽天ポイントは合算して貯まります。

2枚目の楽天カードを作るデメリット

楽天カードの2枚目を発行するデメリットについても押さえておきましょう。

利用可能枠は増えない

楽天カードを2枚持ちしても、各カードの利用可能枠が合算されるわけではないため注意しましょう。

利用可能枠は2枚の楽天カードのうち大きい額の方が適用されます。

たとえば、1枚目の利用可能額が50万円、2枚目が100万円の場合、総利用可能枠には100万円が適用され、150万円とはなりません。

2枚持ちできない組み合わせがある

2枚目の楽天カードは、1枚目との組み合わせによって一部発行できない券種もあるため注意が必要です。

2枚目の発行前に、下表にて「持てる組み合わせ」をチェックしておきましょう。

新規入会キャンペーンは対象外

2枚目の楽天カードを発行する際には、新規入会キャンペーンの対象外です。

ただし、2枚目の楽天カードにも1,000ポイントプレゼントの2枚目発行特典が用意されています。

さらにこの2枚目発行特典は、過去に付与ポイントが2,000～5,000ポイントに増量されるポイントアップ期間もありました。

2枚目の楽天カードをよりお得に作りたい場合には、キャンペーン情報を常にチェックしておくとよいでしょう。

おすすめの組み合わせはある？

せっかく2枚目の楽天カードを作るなら、よりお得に賢く使いこなしたいものです。

そこでここからは、楽天カードを2枚持ちする際のおすすめの組み合わせを紹介します。

コスパ重視なら「楽天カード×楽天カード」

ランニングコストをかけずお得に2枚の楽天カードを使いたい方には、年会費無料の一般カードである楽天カードと楽天カードの定番組み合わせがおすすめです。

国際ブランドや券面デザインを変えれば、より使い勝手が向上するでしょう。

女性には「楽天カード×楽天PINKカード」

ピンクを基調とした券面デザインが可憐な「楽天PINKカード」は、女性向けの楽天カードとして展開されています。

楽天カードの通常特典に加えて、下記特典を自由にカスタイマイズできるのが特長です。

海外旅行好きなら「楽天カード×楽天プレミアムカード」

楽天プレミアムカードは、楽天カードのなかで最上位のステータスを誇る1枚です。

楽天カード2枚目の作成手順

最後に、2枚目の楽天カードの発行手順を確認しておきましょう。

カード申込は、楽天カード会員専用のオンラインサービス「楽天e-NAVI」より下記手順にて行います。

1. 楽天e-NAVIにログイン
2. メニューバーから「お申込み(カード/サービス)」を選択
3. 「カードの追加・切り替え」を選択
4. 2枚目に追加したい楽天カードを選択
5. 本人情報を確認
6. 2枚目の楽天カードの必要事項(国際ブランドやデザイン等)を入力
7. 申込完了

申込が完了すると「お申し込み受付のお知らせ」メールが配信され、通常1週間～10日程度で手元にカードが届きます。

楽天カードはこんな方におすすめ

楽天カードは以下のような方におすすめのクレジットカードです。

楽天カードは年会費無料で常時還元率1.0%以上、ポイントの貯めやすさとコスパの高さが最大の魅力です。

楽天市場をはじめとする楽天サービスを普段から利用している方であれば、楽天カードのさらなる恩恵を受けられるでしょう。

また、2枚目を発行できる楽天カードなら、ポイントをザクザク貯めながら、お金を効率的に管理していけるのもメリットのひとつです。

ぜひ、楽天カードを保有して、お得で便利なクレジットカードライフを体験してください。