JCBゴールド ザ・プレミアは、プラチナカードのような豪華な特典が利用できる人気のクレジットカードです。
入会は招待制(インビテーション)のため、「興味はあるが、インビテーションを受ける方法が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、JCBゴールド ザ・プレミアのインビテーションを受ける方法を詳しく解説します。
- プライオリティ・パス無料
- 上質なホテル・旅館を優待価格で利用できるJCBプレミアムステイプラン
- 厳選レストランを簡単に予約できるグルメルジュ
- 充実した各種保険
※本記事の価格は全て税込みです。
都市銀行に約30年間勤務。後半15年間は、課長以上のマネジメント職として、法人営業推進、支店運営、内部管理等を経験。2012年FP1級取得。現在は公益社団法人管理職。
JCBゴールド ザ・プレミアの特徴・基礎知識
JCBゴールド ザ・プレミア | ||
---|---|---|
ポイント | 還元率 | 0.5%~5.0% |
名称 | Oki Dokiポイント | |
1ポイントの価値 | 5円 | |
交換可能マイル | ANAマイル、JALマイル、スカイマイル | |
年会費 | 初年度 | 16,500円(税込) ※年会費(11,000円) + サービス年会費(5,500円) |
2年目以降 | 11,000円(税込) ※年間利用額が100万円以下の場合は16,500円 |
|
家族カード | 1人目:無料 2人目:1,100円(税込) |
|
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(利用付帯) |
国内 | 最高5,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | ||
ポストペイ型電子マネー | QUICPay | |
国際ブランド | JCB | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー | |
発行期間 | 2〜3週間 |
JCBゴールド ザ・プレミアは、JCBゴールドの上位に位置するカードです。
入会は招待制となっており、インビテーションが届いた限られた方のみが入会できます。
プライオリティ・パス無料や宿泊優待、グルメ優待など、ハイステータスカードならではの豪華な特典が付帯しているのが特徴です。
そのため、年会費はJCBゴールドの11,000円+5,500円(サービス年会費)に設定されています。
ただし、毎年12月16日~翌年12月15日の1年間でカード利用額が100万円を超えていれば、サービス年会費の5,500円は無料。
JCBゴールドと同額の年会費で利用できます。
JCBゴールド ザ・プレミアの招待を受ける方法
JCBゴールド ザ・プレミアの招待を受けるためには、まずJCBゴールドに入会し、招待(インビテーション)の条件を満たす必要があります。
JCBの公式サイトで公開されている、JCBゴールド ザ・プレミアのインビテーションの条件は、下記となります。
- JCBゴールドの利用額が2年連続で100万円以上
- 「MyJCB」に登録済み
JCBゴールドの利用額が2年連続で100万円以上
1つ目の条件は、対象期間内(12月16日~翌年12月15日)に、「JCBゴールドの利用額100万円以上」を2年連続で達成することです。
100万円以上の利用は厳しいと思うかもしれませんが、毎月に換算すると8.3万円ほどです。
JCBゴールドをメインカードとして毎日の支払いに利用すれば、達成するのはそう難しくないと考えられます。
「MyJCB」に登録済み
2つ目の条件は、会員専用WEBサービス「MyJCB」に受信可能なEメールアドレスを登録していること。
「MyJCB」は、利用明細の確認やポイントの確認・交換などができる重要なサービスです。
JCBゴールド ザ・プレミアのインビテーションが届く時期・方法
JCBゴールド ザ・プレミアのインビテーションが届く時期や方法は以下の通りです。
- インビテーションが届く時期:毎年2月下旬~3月上旬
- インビテーションの手段:「MyJCB」に登録したメールアドレス宛にEメールを配信
JCBから配信された招待Eメールから「MyJCB」にログインすると、JCBゴールド ザ・プレミアに入会申し込みが可能です。
申し込み期間は、毎年2月下旬~4月中旬までとなっているので注意してください。
JCBゴールド ザ・プレミアのメリット
ここでは、JCBゴールド ザ・プレミアのメリットについて解説します。
付帯する豪華な特典やサービス、充実した旅行保険など、主なメリットをまとめました。
- プライオリティ・パスが無料
世界148ヶ国、1,300ヶ所以上の空港ラウンジが無料で使用できる - JCBプレミアムステイプランが付帯
厳選されたホテル・旅館に優待価格で宿泊できる - グルメルジュが付帯
JCBが厳選したレストランをオンラインで予約できる - 充実した各種保険が付帯
国内外いずれも充実した旅行傷害保険が用意されている - プラチナカード級の特典&低コスト
一般的なプラチナカードクラスのサービスを用意している
プライオリティ・パスが無料
プライオリティ・パスは、世界148ヶ国1,300ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。
通常、プライオリティ・パスの利用には、以下の料金がかかります。
会員プラン | 年会費 | 会員のラウンジ利用料 |
---|---|---|
スタンダード | 99米ドル(約14,157円) | 35米ドル(約5,005円) |
スタンダード・プラス | 329米ドル(約47,047円) | 10回まで:無料 11回目以降:35米ドル/回 |
プレステージ | 469米ドル(約67,067円) | 無料 |
JCBゴールド ザ・プレミア会員は、利用回数の制限がないプレステージの料金が無料になるので大変お得です。
海外への出張が多い方や、海外旅行に行きたい方には、プライオリティ・パスは大きなメリットとなるでしょう。
JCBプレミアムステイプランが付帯
JCBプレミアムステイプランは、全国の上質で人気のあるホテルや旅館に優待価格で宿泊できる特典です。
つまり、JCBゴールド ザ・プレミア会員が1名以上いれば、会員以外の方が一緒に宿泊することも可能。
家族旅行や女子会旅行など、ちょっと贅沢したい旅行プランには最適な特典です。
グルメルジュが付帯
「グルメルジュ」は、JCBが厳選したレストランをオンラインで簡単に予約できる特典です。
JCBのコンシェルジュが紹介した実績がある有名レストランも含まれており、数あるレストランの中から会員の要望に沿ったお店を紹介してもらえます。
有名店は予約が取りづらいケースが多いですが、「グルメルジュ」を利用すれば当日予約も可能です。
急な接待にも対応できるので、多忙なビジネスマンの方にはメリットが大きいでしょう。
充実した各種保険が付帯
JCBゴールド ザ・プレミアには、以下のような充実した保険が付帯しています。
付帯保険 | 補償額 | 付帯保険の詳細 |
---|---|---|
国内・海外旅行傷害保険(利用付帯) | 国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 | 旅行中のケガで死亡または後遺障害を生じたときに補償 |
傷害治療保険(利用付帯) | 海外:1回の事故につき300万円限度 国内:入院・通院5,000円+手術給付金 | 旅行中の事故でケガをしたときの補償 |
疾病治療保険(利用付帯) | 海外:1回の病気につき300万円限度 国内:なし | 旅行期間中の病気の治療費を補償 |
国内・海外航空機遅延保険 | 乗継遅延費用保険金:2万円限度 出航遅延費用等保険金:2万円限度 寄託手荷物遅延費用保険金:2万円限度 寄託手荷物紛失費用保険金:4万円限度 | 国内外の出航遅延や乗継遅延が発生し、宿泊や飲食費、預けた手荷物の遅延・紛失した衣類購入費などを補償 |
JCBスマートフォン保険 | 年間補償限度額5万円 (自己負担1事故につき1万円) | スマートフォンのディスプレイが破損した際に、修理費用を補償 |
ショッピングガード保険 | 年間補償限度額500万円(自己負担1事故につき3千円) | JCBゴールド ザ・プレミアで購入した品物の破損や盗難の購入日から、90日間補償 |
国内・海外旅行傷害保険は利用付帯になりますが、補償額は申し分のない内容です。
海外旅行時には充実した内容の旅行傷害保険で備えておくことが大切です。
また、航空機遅延保険が国内・海外ともに付帯しており、飛行機が遅れたことで余分な宿泊費や食事代、衣料費などが発生した場合には補償が受けられます。
プラチナカード級の特典&低コスト
プライオリティ・パスや「JCBプレミアムステイプラン」「グルメルジュ」は、JCBゴールド ザ・プレミアの上位カードのJCBプラチナにも付帯する特典です。
また、JCBゴールド ザ・プレミアに付帯する各種保険の補償額は、JCBプラチナに近い補償額となっています。
コンシェルジュデスクなど一部付帯していないサービスはありますが、JCBゴールド ザ・プレミアは、プラチナカード級の特典が付帯した、ハイスペックなカードといえるでしょう。
JCBゴールドと同額の年会費でプラチナ級の特典が利用できるので、コストパフォーマンスは最強です。
JCBゴールド ザ・プレミアは、プラチナカードと同レベルの特典を利用したいが、年会費は抑えたい方にぴったりのカードといえます。
JCBゴールド ザ・プレミアには、ほかにも以下のような特典・サービスが多数付帯しています。
- 空港ラウンジサービス
国内+ハワイの空港ラウンジが無料で利用できる - 手荷物無料宅配券サービス
海外旅行への出発時と帰宅時の手荷物が無料 - ラウンジ・キー
世界約1,100ヶ所以上の空港ラウンジ - JCB Lounge 京都
京都駅ビル内の会員専用ラウンジを無料で利用できる - お取り寄せグルメ
日本各地のグルメを優待価格でお取り寄せできる - ゴルフエントリーサービス
全国の有名コースを代理で予約してくれる - JCB GOLD Service Club Off
映画館やジムなど全国7万ヶ所以上の施設で優待が受けられる - ゴールドフラワーサービス
特別な日の贈り物に最適なお花を割引価格で利用できる
JCBゴールド ザ・プレミアのデメリット
メリットの大きいJCBゴールド ザ・プレミアですが、以下のようなデメリットもあるので注意してください。
- 基本のポイント還元率が0.5%とやや低い
- 旅行保険が利用付帯に改悪
基本のポイント還元率が0.5%とやや低い
基本のポイント還元率が0.5%とやや低いのは、JCBゴールド ザ・プレミアのデメリットといえます。
ただし、JCBゴールド ザ・プレミアはJCBスターメンバーズが適用されるので、年間のカード利用額が大きければ大きいほど還元率はアップします。
年間の利用額 | ポイント倍率 | 還元率 |
---|---|---|
300万円以上 | 1.7倍 | 0.85% |
100万円以上 | 1.6倍 | 0.8% |
50万円以上 | 1.3倍 | 0.65% |
30万円以上 | 1.2倍 | 0.6% |
基本の還元率が0.5%のJCBゴールド ザ・プレミアの場合、年間100万円利用を達成したとしても、0.8%還元といまひとつの水準。
1.0%還元のクレジットカードと比べると、やはり見劣りしてしまいます。
還元率重視の方は、ほかのクレジットカードも検討してみましょう。
旅行保険が利用付帯に改悪
JCBゴールド ザ・プレミアの国内・海外旅行傷害保険、国内・海外航空機遅延保険は自動付帯でしたが、2023年4月1日以降は「利用付帯」に改悪されています。
旅行代金をJCBゴールド ザ・プレミアで支払うことが補償の適用条件になるので、注意が必要です。
心配な方は、年会費無料で海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードを持っておきましょう。
JCBゴールド ザ・プレミアとJCBゴールドの違い
JCBゴールド ザ・プレミアとJCBゴールド、どちらにするべきか悩む方も多いでしょう。
そこで、JCBゴールド ザ・プレミアとJCBゴールドの特典や付帯保険などを比較し、どちらがおすすめかを解説します。
項目 | JCBゴールド | JCBゴールド ザ・プレミア |
---|---|---|
年会費 | 11,000円 | 11,000円+サービス年会費5,500円(条件次第で無料) |
家族カード | 1枚目無料 2枚目以降1,100円 | 1枚目無料 2枚目以降1,100円 |
旅行傷害保険 | 国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 国内・海外航空機遅延保険あり | 国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 国内・海外航空機遅延保険あり |
スマートフォン保険 | 年間補償限度額5万円 | 年間補償限度額5万円 |
ショッピングガード保険 | 年間補償限度額500万円 | 年間補償限度額500万円 |
国内+ハワイ空港ラウンジサービス | 〇 | 〇 |
手荷物無料宅配券サービス | 〇 | 〇 |
プライオリティ・パス | × | 〇無料 |
JCBプレミアムステイプラン | × | 〇 |
グルメルジュ | × | 〇 |
JCB Lounge 京都 | × | 〇 |
年会費で比較
JCBゴールド ザ・プレミアの年会費は、JCBゴールドの年会費11,000円にサービス年会費として5,500円が加算されます。
ただし、年間100万円以上の利用があれば、サービス年会費5,500円は無料。
JCBゴールドと同額の年会費で、数々の特典やサービスを利用できるので大変お得です。
付帯保険で比較
JCBゴールドには、上位カードのJCBゴールド ザ・プレミアと同等の保険が付帯しています。
特に、海外旅行保険の補償額は、ゴールドカードの中ではトップクラスです。
利用する可能性が高い傷害・疾病治療費用は300万円の補償が付いているので、旅行先での安心感につながるでしょう。
また、国内・海外航空機遅延保険が付帯しているゴールドカードは数が少なく貴重です。
付帯特典・サービスで比較
JCBゴールドに付帯する特典は、JCBゴールド ザ・プレミアにランクアップ後も同様に利用できます。
さらにJCBゴールド ザ・プレミアには、プライオリティ・パスやJCBプレミアムステイプランなどのプラチナカード級の特典が付帯。
特典の数や質では、JCBゴールドを圧倒しています。
「魅力的な特典をたくさん利用したい」という方は、JCBゴールド ザ・プレミアへのランクアップを目指しましょう。
JCBゴールド ザ・プレミアがおすすめな方
JCBゴールド ザ・プレミアのメリットを踏まえたうえで、JCBゴールド ザ・プレミアがおすすめな方を下記にまとめました。
- 海外旅行によく行く方
- 安い年会費でプラチナカード並みの特典を利用したい方
- 年間100万円以上の利用が見込める方
- ポイント還元率をあまり重視しない方
海外旅行によく行く方
JCBゴールド ザ・プレミア会員になると、回数無制限で利用できるプライオリティ・パスを無料で使えます。
世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジでサービスが受けられるのがポイント。
海外旅行によく行く方や出張が多いビジネスマンの方は特に、JCBゴールド ザ・プレミアがおすすめです。
安い年会費でプラチナカード級の特典を利用したい方
JCBゴールド ザ・プレミアには、グルメ特典やトラベル特典など、数多くの特典やサービスが満載です。
JCBプレミアムステイプランやグルメルジュなど、プラチナカードに付帯しているような豪華な特典も付帯しています。
特典やサービスが充実している分、年会費は16,500円と少々高額になりますが、条件を満たせば11,000円で保有できるコスパのよいカードでもあります
年間100万円以上の利用が見込める方
JCBゴールド ザ・プレミアの年会費は16,500円ですが、年間の利用額が100万円を超えると、年会費11,000円で保有できます。
年会費11,000円は、JCBゴールドと同額です。付帯している特典の数や質を比べると、JCBゴールド ザ・プレミアを11,000円で持てることはかなりお得といえますね。
「年会費が上がるからJCBゴールド ザ・プレミアへのランクアップを迷っている」という方は、年間の利用額が100万円を超えるかどうかを考慮して検討してみてください。
ポイント還元率をあまり重視しない方
JCBゴールド ザ・プレミアは、基本の還元率が0.5%とやや低いのがデメリットです。
そのため、ポイントをガンガン貯めたいという方には、JCBゴールド ザ・プレミアは物足りなく感じるでしょう。
つまり、JCBゴールド ザ・プレミアは、還元率より特典重視の方やカードの利用額が大きい方におすすめのカードです。
招待(インビテーション)条件を理解して豪華な特典を活用しよう
JCBゴールド ザ・プレミアは招待(インビテーション)がなければ申し込みもできません。
まずは招待される条件を確認しましょう。
- JCBゴールドの利用額が2年連続で100万円以上
- 「MyJCB」に登録済み
JCBゴールド ザ・プレミアを手に入れれば、空港ラウンジや旅行保険、グルメなどがプラチナカードと同等の条件で利用できます。
ただし還元率という点では、やや見劣りする点があるため、他のカードを組み合わせて活用するのがおすすめです。
申し込む前にサービス内容を十分確認しておきましょう。