Marriott Bonvoyアメックスプレミアムは、充実したホテル特典と最高水準のマイル還元率で人気のクレジットカードです。
年間150万円以上の利用で獲得できる無料宿泊特典も魅力的なので、申し込みを検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムの特徴、メリット・デメリット、下位カードのMarriott Bonvoyアメックスとの違いを解説します。
- Marriott Bonvoy参加ホテルで利用できる無料宿泊特典
- 家族カードの年会費が1枚無料
- 60,000ポイントのマイレージ移行で5,000ボーナスマイル
- プライオリティ・パスは対象外
- SPGアメックスより年会費が高額
- 無料宿泊特典をもらうには年間150万円の決済が必要
※本記事の価格は全て税込みです。
都市銀行に約30年間勤務。後半15年間は、課長以上のマネジメント職として、法人営業推進、支店運営、内部管理等を経験。2012年FP1級取得。現在は公益社団法人管理職。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムの特徴・基礎知識
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | ||
---|---|---|
ポイント | マイル還元率 | 1.0%〜1.25% |
名称 | Marriott Bonvoyポイント | |
ポイントとマイルの交換レート | 3ポイント=1マイル | |
交換可能マイル | ANAマイル、JALマイル、その他多数 | |
年会費 | 初年度 | 49,500円 |
2年目以降 | ||
家族カード | 24,750円(1枚無料) | |
旅行保険 | 海外 | 最高1億円(利用付帯) |
国内 | 最高5,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 935円 |
年会費 | 無料 | |
ポストペイ型電子マネー | QUICPay+ | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | |
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド | |
発行期間 | 最短3営業日 |
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムは、世界最大のホテルグループのマリオット・インターナショナルとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しています。
年会費は49,500円と高額ですが、高い年会費を上回るほどの豪華な特典が満載。
まずはそんなMarriott Bonvoyアメックスプレミアムの特徴を解説します。
- 前身はSPGアメックス
- 家族カードの年会費が1枚無料
- Marriott Bonvoy参加ホテルで100円につき6ポイント
- 60,000ポイントのマイル移行ごとにボーナスマイル
SPGアメックスからリニューアルされた
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムは、SPGアメックスからリニューアルされたクレジットカードです。
下表のとおり、100⽶ドルのプロパティクレジットやスマートフォン・プロテクションなど新しい特典が追加されました。
項目 | SPGアメックス | マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | |
---|---|---|---|
年会費 | 本人カード | 34,100円 | 49,500円 |
家族カード | 17,050円 | 1枚目無料 2枚目以降24,750円 |
|
ポイント | Marriott Bonvoyホテル利用時 | 100円=6ポイント | |
Marriott Bonvoyホテル以外の加盟店 | 100円=3ポイント | ||
継続特典 | 宿泊実績 | 5泊分 | 15泊分 |
無料宿泊特典 | ○ カード継続で利用可能 | ○ 年間150万円以上決済が必要 |
|
Marriott Bonvoyエリート会員資格 | ゴールドエリート | ○ 無条件で付与 |
|
プラチナエリート | ー | ○ 年間400万円以上の決済が必要 |
|
100⽶ドルのプロパティクレジット | ー | ○ | |
スマートフォン・プロテクション | ー | ○ 最大3万円補償 |
|
⼿荷物無料宅配サービス | ○ | ○ 羽田空港第3ターミナルが追加 |
家族カードの年会費が1枚無料
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムは、家族カード1枚目の年会費が無料です。
前身のSPGアメックスは、家族カードの発行に17,050円の年会費が必要でした。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアム | SPGアメックス |
---|---|---|
年会費 | 49,500円 | 34,100円 |
家族カード(1枚目) | 無料 | 17,050円 |
家族カード(2枚目以降) | 24,750円 | 17,050円 |
ポイントは合算されるため、夫婦で活用すれば効率よくたくさんのポイントを貯められるでしょう。
Marriott Bonvoy参加ホテルで100円につき6ポイント
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムでは、Marriott Bonvoy参加ホテルで100円につき6ポイント貯まります。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアムの還元率 |
---|---|
Marriott Bonvoy参加ホテルの利用 | 100円=6ポイント |
日常のショッピング | 100円=3ポイント |
その他加盟店では、100円につき3ポイント貯まります。
Marriott Bonvoyポイントは、以下のような使い道があります。
- マイルに交換
- ギフトカードと交換
- ホテル宿泊時に使用
60,000ポイントのマイル移行ごとにボーナスマイル
Marriott Bonvoyポイントは、JALやANAをはじめとした38社の提携航空会社のマイルにも移行可能です。
さらに、60,000ポイントのマイル移行ごとに5,000マイルのボーナスマイルが獲得できます。
ユナイテッド航空の場合なら、60,000ポイント移行するごとにボーナスマイルとして10,000マイルを獲得可能。(実質還元率1.5%)
ポイントをまとめてマイルへ移行することで、より多くのマイルを獲得できますね。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムのホテル特典
続いて、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムで使える主なホテル特典を紹介します。
- 年間150万円の決済で無料宿泊特典を進呈
- ゴールド会員資格が自動付与
- 15泊分の宿泊実績を毎年獲得できる
- 年間400万円のカード利用でプラチナエリートに
- 対象ホテルで100米ドルのプロパティクレジット
年間150万円の決済で無料宿泊特典を進呈
年間150万円以上Marriott Bonvoyアメックスプレミアムで決済したうえでカードを継続すると、ホテル無料宿泊特典(1泊1室)が進呈されます。
特典項目 | 特典内容 |
---|---|
概要 | 世界各地のMarriott Bonvoy参加ホテルの1泊1室 |
交換レート | 最大50,000ポイント |
取得条件 | 150万円以上のカード利用 |
付与タイミング | 年会費請求から1ヶ月から2ヶ月後 |
追加可能なポイント数 | 15,000ポイント |
無料宿泊特典の対象は、世界各地のMarriott Bonvoy参加ホテルです。
また、保有しているMarriott Bonvoyポイントを最大15,000ポイント追加可能。
ゴールドエリート会員資格が自動付与
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムを保有するだけで、ゴールドエリート会員資格が付与されます。
ゴールドエリート会員になるためには、本来Marriott Bonvoy参加ホテルにて年間25泊以上することが条件です。
しかし、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムなら、自動的にゴールドエリート会員資格が手に入ります。
ゴールドエリート会員特典は以下の通りです。(一例)
- ゴールドウェルカムギフトポイント(250または500ポイント)
- 客室アップグレード
- レイトチェックアウト(14時まで)
- Marriott Bonvoy参加ホテル利用でポイント+25%
15泊分の宿泊実績を毎年獲得できる
宿泊実績とは、マリオットボンヴォイのエリート会員レベルを決定する要素の1つです。
エリート会員レベルに応じて、以下の宿泊数が必要です。
エリート会員レベル | 年間宿泊数 |
---|---|
シルバーエリート | 年間10泊 |
ゴールドエリート | 年間25泊 |
プラチナエリート | 年間50泊 |
チタンエリート | 年間75泊 |
アンバサダーエリート | 年間100泊+対象サービスの利用金額が年間23,000米ドル以上 |
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムでは、毎年宿泊実績が15泊分獲得できます。
会員レベルを上げるための近道になるでしょう。
年間400万円のカード利用でプラチナエリートに
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムを使って年間400万円以上の決済をすると、プラチナエリート会員資格が付与されます。
プラチナエリート会員になると、以下のような豪華な特典が利用できるので、ホテルステイがさらに快適になります。
- ホテル到着時に、ポイント・朝食・アメニティからウェルカムギフトを選択
- 客室アップグレード
- レイトチェックアウト(16時まで)
- Marriott Bonvoy参加ホテル利用でポイント+50%
対象ホテルで100米ドルのプロパティクレジット
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムでは、対象のホテル(2連泊以上)をMarriott Bonvoyウェブサイトまたはカスタマーセンターから予約すると、100米ドルのプロパティクレジットが進呈されます。
対象は、国内外のザ・リッツ・カールトンとセントレジスです。
- ザ・リッツ・カールトン日光
- ザ・リッツ・カールトン東京
- ザ・リッツ・カールトン京都
- ザ・リッツ・カールトン大阪
- ザ・リッツ・カールトン沖縄
- セントレジスホテル大阪 など
プロパティクレジットは、食事やスパなどの料金に利用できます。
チェックアウトの際に自動精算される仕組みなので、使い忘れてしまう心配もありません。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムには、その他にも以下のメリットがあります。
- キャンセル・プロテクション
- リターン・プロテクション
- ショッピング・プロテクション
- 最高1億円の海外旅行傷害保険
- 「高台寺塔頭 圓徳院」拝観料無料 など
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムのデメリット
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムのデメリットは、以下の3点です。
- プライオリティ・パスは対象外
- SPGアメックスより年会費が高額
- 無料宿泊特典の獲得には年間150万円の決済が必要
プライオリティ・パスは対象外
プライオリティ・パスとは、140以上の国や地域の空港ラウンジが利用できる会員制のサービスです。
残念ながらMarriott Bonvoyアメックスプレミアムは、プライオリティ・パス対象外。
アメックスのカードでは、以下の種類のみ、プライオリティ・パスに登録できます。
- アメリカン・エキスプレス・カード
- アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
- プラチナ・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
- ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアムカード
- アメリカン・エキスプレス・ビジネスプラチナカード
ただし、国内28ヶ所の空港ラウンジサービスは同伴者1名まで無料で利用できます。
SPGアメックスより年会費が高額
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムは、前身のSPGアメックスより年会費が高額です。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアム | SPGアメックス |
---|---|---|
年会費 | 49,500円 | 34,100円 |
家族カード(1枚目) | 無料 | 17,050円 |
家族カード(2枚目以降) | 24,750円 | 17,050円 |
ただ、本会員の年会費は49,500円と高額ですが、1枚目の家族カードは無料。
本人と家族カードの2枚合わせて利用する場合は、SPGアメックスより総コストを抑えられます。
無料宿泊特典の獲得には年間150万円の決済が必要
無料宿泊特典を獲得するには、年間150万円決済する必要があります。
SPGアメックスでは最低利用額の制限はありませんでした。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアム | SPGアメックス |
---|---|---|
無料宿泊特典に必要な年間利用額 | 150万円 | 制限なし |
150万円は月額換算で13万円程度です。
Marriott BonvoyアメックスプレミアムとMarriott Bonvoyアメックスを比較
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムと、下位カードのMarriott Bonvoyアメックスの違いは以下の4つです。
- 宿泊実績
- エリート会員資格
- ポイント還元率
- 年会費
宿泊実績
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムのほうが、より多くの宿泊実績を獲得できます。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアム | Marriott Bonvoyアメックス |
---|---|---|
獲得できる宿泊実績数 | 15泊分 | 5泊分 |
10泊分多い15泊分の宿泊実績が付与されるので、マリオットボンヴォイ会員の中でも上位にあたるプラチナエリートを実現しやすくなります。
エリート会員資格
Marriott BonvoyアメックスプレミアムとMarriott Bonvoyアメックスは、自動付与されるエリート全員資格が異なります。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムでは、ゴールドエリート会員資格ですが、Marriott Bonvoyアメックスではシルバーエリート会員資格です。
ゴールドエリート会員資格は、シルバーエリート会員資格の1ランク上のステータスです。
特典内容の違いは以下の通り。
項目 | シルバーエリート会員資格 | ゴールドエリート会員資格 |
---|---|---|
必要宿泊数 | 年間10泊 | 年間25泊 |
滞在ごとのボーナスポイント | 10% | 25% |
ウェルカムギフト | - | 250ポイントまたは500ポイント |
客室アップグレード | - | ○ |
優先レイトチェックアウト | ○ 空室状況によっては利用不可 | 14時まで |
ホテル滞在中により快適な時間を過ごしたい方は、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムがおすすめです。
ポイント還元率
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムのほうが、Marriott Bonvoyアメックスよりポイント還元率が高く設定されています。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアム | Marriott Bonvoyアメックス |
---|---|---|
Marriott Bonvoy参加ホテル | 100円=6ポイント | 100円=4ポイント |
その他加盟店 | 100円=3ポイント | 100円=2ポイント |
2万円のホテル宿泊費なら、下記の通り400ポイントの差が生じます。
- Marriott Bonvoyアメックスプレミアム
1,200ポイント - Marriott Bonvoyアメックス
800ポイント
宿泊やショッピングの機会が多いほど、獲得できるポイントの差が大きくなりますね。
年会費
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムは、Marriott Bonvoyアメックスより年会費が高額です。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアム | Marriott Bonvoyアメックス |
---|---|---|
本人カード | 49,500円 | 23,100円 |
家族カード(1枚目) | 無料 | 無料 |
家族カード(2枚目以降) | 24,750円 | 11,550円 |
ご覧の通り、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムのほうが26,000円程度高く設定されています。
年会費の負担を抑えたい人にはMarriott Bonvoyアメックスが向いているでしょう。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムがおすすめな方
以下に当てはまる方は、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムがおすすめです。
- 年間150万円以上決済する
- ホテルステイが好き
- マイルの交換先を縛られたくない
年間150万円以上決済する
年間150万円以上のカード決済を利用する人は、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムがおすすめです。
150万円以上のカード決済+カードの継続で、毎年無料宿泊特典がプレゼントされます。
家族カード利用分は合算して年間利用額に集計されます。
つまり夫婦2枚でカードを利用すれば、年間150万円への近道になるでしょう。
ただ、無料宿泊特典は家族会員は対象外のため、注意しましょう。
マイルの交換先を縛られたくない
Marriott Bonvoyポイントは、2023年5月現在、39の提携航空会社のマイルに移行できます。
Marriott Bonvoyポイントの有効期限は2年間ですが、ポイントを獲得・使用するごとに更新されるので、実質無期限です。
さらに、60,000ポイントまとめて交換するごとに5,000マイルのボーナスも獲得できます。(ユナイテッド航空の場合はボーナスマイル10,000マイル)
ポイントを大きく貯めて、希望の特典航空券を狙うこともできますね。
ホテルステイが好き
ホテルステイが好きな人にも、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムがおすすめです。
前述の通り、年間で150万円以上決済し、カードを継続すれば無料宿泊特典を獲得できます。
さらに、Marriott Bonvoyアメックスプレミアムではゴールドエリート資格が自動で付与されるので、ホテルで過ごす時間もより快適になるでしょう。
また、下記の通りMarriott Bonvoy参加ホテルでポイントを多く獲得可能です。
項目 | Marriott Bonvoyアメックスプレミアムの還元率 |
---|---|
Marriott Bonvoy参加ホテルの利用 | 100円=6ポイント |
日常のショッピング | 100円=3ポイント |
ホテルステイが好きな方は、効率的にポイントを貯められるでしょう。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムで快適なホテルステイを
- 年間150万円決済とカード継続で無料宿泊特典を獲得できる
- 家族カードの年会費が1枚無料
- 60,000ポイントのマイレージ移行で5,000ボーナスマイル
今回はMarriott Bonvoyアメックスプレミアムのメリット・デメリット、Marriott Bonvoyアメックスとの違いなどを解説しました。
年会費は高額ですが、ホテル特典やマイル還元率の高さが魅力です。
ホテルステイや旅行が好きな方は、ぜひ申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。