三井住友カード ビジネスオーナーズは、三井住友カードから新しく誕生した法人カードです。
ターゲットは中小企業の経営者や個人事業主。登記簿謄本や決算書が必要ないので、設立間もない法人・個人事業主でも申し込み可能です。
この記事では、三井住友カード ビジネスオーナーズの特徴、申し込み対象者やデメリットをまとめました。
「三井住友ビジネスカード(クラシック)」との違いも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
- ビジネスサポートサービス
- 福利厚生代行サービス
- ビジネス用「じゃらんnet」ホテル予約
- 航空券チケットレス発券サービス など
- 基本ポイント還元率は0.5%
- 個人向けカードのような即日発行ができない
- ショッピング保険がない
※本記事の価格は全て税込みです。
都市銀行に約30年間勤務。後半15年間は、課長以上のマネジメント職として、法人営業推進、支店運営、内部管理等を経験。2012年FP1級取得。現在は公益社団法人管理職。
三井住友カード ビジネスオーナーズの特徴・基礎知識
三井住友カード ビジネスオーナーズ | ||
---|---|---|
ポイント | 還元率 | 0.5%〜1.5%※ |
名称 | Vポイント | |
1ポイントの価値 | 1円分 | |
交換可能マイル | ANAマイル | |
年会費 | 初年度 | 永年無料 |
2年目以降 | ||
パートナー会員 | ||
旅行傷害保険 | 海外 | 最高2,000万円(利用付帯) |
国内 | なし | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 初年度無料 次年度550円(税込) (ETCの利用が前年に1回以上の場合、無料) |
|
ポストペイ型電子マネー | iD(専用)、PiTaPa、Apple Pay、Google Pay | |
国際ブランド | Visa、Mastercard | |
発行会社 | 三井住友カード株式会社 | |
発行期間 | 本会員カード | 1週間程度 |
ETCカード | 2週間程度 |
三井住友カード ビジネスオーナーズは、三井住友カードから発行されているビジネスカードです。
ビジネスカードでは初となるナンバーレスを採用。デザインがシンプルになり、カード番号などを盗み見されるリスクもありません。
三井住友カードのビジネスカードは、大きく3種類に分けられます。
- 法人代表者・個人事業主向け
- 中小企業向け(従業員20名以下)
- 大規模企業向け(従業員20名以上)
三井住友カード ビジネスオーナーズは「法人代表者・個人事業主向け」のカードに当たります。
審査では個人の信用能力がチェックされ、会社の経営状況は問われないため、中小企業の経営者や個人事業主が申し込みやすいカードです。
三井住友カード ビジネスオーナーズの申込み対象者
申込み対象者は、以下の通りです。
満18歳以上(高校生は除く)の会社経営者(中小企業代表者もしくは個人事業主)の方
(パートナー会員の方は満18歳以上(高校生は除く)の役職員の方に限ります。)
本会員は、満18歳以上(高校生は除く)の中小企業の代表者・個人事業主が対象となっています。
ビジネスカードですが、審査の際は申込者個人の信用情報が参照されます。
登記簿謄本や決算書の提出は不要で、設立年数も問われません。
パートナー会員は、20歳以上の役職員(従業員)が対象です。
パートナー会員カードの発行可能枚数と年会費
パートナー会員カードは、最大18枚発行することができます。
中小企業や個人事業主なら、これだけ発行できれば十分でしょう。
本会員同様、パートナー会員カードも年会費はかかりません。
三井住友カード ビジネスオーナーズの利用可能枠
三井住友カード ビジネスオーナーズの利用可能枠は、以下の通りです。
- カード利用枠:~500万円※1,2
- リボ・分割・2回・ボーナス一括払い利用枠:0~200万円※2
- キャッシング枠:お客さまのご希望をもとに、総利用枠の範囲内でキャッシング利用枠を設定させていただきます。※2
※1 所定の審査がございます。
※2 本会員がお持ちの個人カードと合算
カード利用枠(ショッピング枠)は最大500万円※1,2と、年会費が無料のカードとしてはかなり高めに設定されています。
ただし、上記の利用可能枠はあくまでも最大の額で、実際の利用可能枠は審査の結果で決まります。
※1 所定の審査がございます。
※2 本会員がお持ちの個人カードと合算
三井住友カード ビジネスオーナーズの支払い猶予期間
三井住友カード ビジネスオーナーズにおける支払い猶予期間は、最長56日間です。
2つの支払い日があり、好きなほうを選択できます。どちらを選んでも、猶予期間は最長で56日間となります。
- 15日締め翌月10日お支払い
- 月末締め翌月26日お支払い
例えば「月末締め翌月26日お支払い」を選択し、2022年3月1日に利用した場合、支払い日は4月26日です。
支払い日を延ばせるので、資金繰りが楽になります。
三井住友カード ビジネスオーナーズのビジネス特典
三井住友カード ビジネスオーナーズでは、ビジネスに役立つ特典を多数利用することができます。
- ビジネスサポートサービス
- 福利厚生代行サービス
- ビジネス用「じゃらんnet」ホテル予約
- 航空券チケットレス発券サービス
ビジネスサポートサービス
ビジネスに役立つ各種サービスで優待を受けられます。
ビジネスサポートサービスの内容は、以下の通りです。
- アスクルサービス
オフィス用品をスピード配送 - 日産レンタカー/タイムズ カー レンタル
対象のレンタカーが割引 - アート引越センター/サカイ引越センター/ラク越・引越革命
対象引っ越し業者の基本料金が25~30%割引 - GVA 法人登記サービス
オンラインで登記申請できるサービスが2,000円OFF
福利厚生代行サービス
福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」をお得に使える優待です。
通常なら2万円~100万円かかる入会金が無料になります。
さらに月会費も割引です。
- 学トクプラン:月額1,200円→1,000円
- 得々プラン:月額1,000円→900円
手間やコストを抑えつつ、従業員へ福利厚生を提供できます。
ビジネス用「じゃらんnet」ホテル予約
大手宿泊施設予約サービス「じゃらん」と連携して、法人カード向けに提供されているサービスです。
法人カード会員限定のお得なプランを利用できます。
国内の出張が多い方にはうれしい特典です。
さらに、宿泊代金を一括後払いできる「法人一括決済サービス」も使えます。
航空券チケットレス発券サービス
ANA・JALの国内航空券をチケットレスで予約・発券できるサービスです。
インターネットで24時間365日、好きなタイミングで予約・変更・キャンセルができ、急な出張にも対応可能です。
この他にも、多数の特典が用意されています。
- 条件達成で最大1.5%ポイント還元
個人向けカードと2枚持ち&対象のサービスで最大1.5%のポイント還元 - 海外旅行傷害保険
最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯 - エクスプレス予約
東海道新幹線をネット予約&チケットレスで利用できる - タッチ決済対応
Visaのタッチ決済またはMastercard®タッチ決済で素早く支払える
三井住友カード ビジネスオーナーズのデメリット
三井住友カード ビジネスオーナーズのデメリットは、こちらの3つです。
- 基本ポイント還元率は0.5%
- 個人向けカードのような最短即時発行ができない
- ショッピング保険がない
基本ポイント還元率は0.5%
三井住友カード ビジネスオーナーズのポイント還元率は、0.5%と、あまり高くありません。
ただし、個人向けの三井住友カードと2枚持つと、対象のサービスを利用したときに最大1.5%ポイント還元されます。
ポイントも貯めたい場合は、個人向けカードとセットで使うのがおすすめです。
個人向けカードのような即日発行ができない
三井住友カード ビジネスオーナーズは最短即時発行ができません。
個人向けの三井住友カード(NL)は最短10秒の即時発行に対応しており、カードの到着を待つことなく、すぐに利用できます。
※即時発行ができない場合があります。
三井住友カード ビジネスオーナーズもナンバーレスになっていますが、最短即時発行には対応していません。
ショッピング保険がない
三井住友カード ビジネスオーナーズには、ショッピング保険が付いていません。
事業用のパソコンなど、高額なものを買う場合は、破損や盗難に注意しましょう。
なお、上位カードである「三井住友カード ビジネスオーナズ ゴールド」には、最高300万円のショッピング保険が付帯しています。
新旧三井住友ビジネスカードの違い
三井住友カードの中小企業・個人事業主向けの法人カードには「三井住友ビジネスカード(クラシック)」もあります。
ここでは、この2枚の違いをチェックしていきましょう。
項目 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | 三井住友ビジネスカード(クラシック) |
---|---|---|
申込み対象者 | 満18歳以上の会社経営者(中小企業代表者もしくは個人事業主)の方 | |
年会費 | 永年無料 | 1,375円(税込) |
パートナー会員カード年会費 | 1名につき440円(税込) | |
利用可能枠 | 最大500万円 (※所定の審査があります) | 最大500万円 (1回払いでの利用) |
ポイント還元率 | 0.5% | - |
特定加盟店の還元率UP | あり | |
券面のカード番号記載 | なし | あり |
国内旅行傷害保険 | なし | |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円(利用付帯) | |
ショッピング保険 | なし | 年間100万円(海外利用のみ) |
大きな違いは3つです。
- 年会費
- カードデザイン
- ショッピング保険の有無
年会費の違い
三井住友カード ビジネスオーナーズと三井住友ビジネスカード(クラシック)は、年会費が異なります。
カード種別 | 本会員 | パートナー会員 |
---|---|---|
三井住友カード ビジネスオーナーズ | 無料 | |
三井住友ビジネスカード(クラシック) | 1,375円(税込) | 1名につき440円(税込) |
三井住友カード ビジネスオーナーズは、本会員・パートナー会員ともに無条件で永年無料です。
三井住友ビジネスカード(クラシック)は、年会費が有料です。無料にしたいなら、マイ・ペイすリボ(リボ払いサービス)を使う必要があります。
カードデザインの違い
券面デザインも大きな違いがあります。
三井住友ビジネスカード(クラシック)は、カード情報が券面に記載されていますが、三井住友カード ビジネスオーナーズは、券面にカード情報が載っていないナンバーレスです。
シンプルなだけでなく、カード情報を盗み見されないというメリットもあります。
ショッピング保険の有無
三井住友ビジネスカード(クラシック)には、ショッピング保険が付帯します。
補償額は年間100万円まで、海外で購入した商品の破損・盗難による損失を最大200日間補償してくれます。
仕事で海外へ行くことが多い人には、価値のある保険です。
ショッピング保険が必要な方は、三井住友ビジネスカード(クラシック)向きでしょう。
逆に、ショッピング保険が不要なら、三井住友カード ビジネスオーナーズがおすすめです。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費をかけたくない方、ナンバーレスカードが欲しい方 - 三井住友ビジネスカード(クラシック)
ショッピング保険が欲しい方
ETCカードの発行可能枚数と年会費
ETCカードは、本会員カード・パートナー会員カードそれぞれ1枚につき1枚発行できます。
パートナー会員カードは、前述の通り18枚まで発行可能です。
本会員と合わせると、ETCカードの発行可能枚数は20枚です。発行手数料はかかりません。
年会費は初年度無料、2年目以降は550円(税込)です。
年1回以上の利用で翌年以降も年会費が無料になります。
三井住友カード ビジネスオーナーズが向いている方
次のような方は、三井住友カード ビジネスオーナーズ向きといえます。
- 年会費がかからないビジネスカードが欲しい方
- 設立直後の法人代表や独立直後の個人事業主
- 個人向けの三井住友カードを使っている方
三井住友カード ビジネスオーナーズは、本会員だけでなく、パートナー会員も年会費がかかりません。
審査時に登記簿謄本や決算書が不要なので、設立直後の法人代表や、独立したばかりの個人事業主・フリーランスでも作れる可能性があります。
さらに、個人向けの三井住友カードを持っている場合、ポイント還元率が最大1.5%になるなど、ポイントの貯まりやすさも備えたカードでもあります。
ビジネス特典をフル活用したい方、法人のキャッシュフロー改善に役立てたい方は、ぜひ発行を検討してくださいね。