2024.01.24 更新
自動車を新しくする予定なんですが、今入っている自動車保険ってどうしたらいいのでしょうか?
自動車を買い替えた場合、もし現在の保険を継続されるなら車両入替の手続きが必要です。今の自動車保険の満期のタイミングが同じであれば、別の保険会社への乗り換えも含めて、検討されてもいいかもしれませんね。
初めてのことで、どういった書類が必要かよくわかっていないため、教えていただけますか?他社の保険に乗り換えた場合、今の等級がどうなるかも教えてほしいです。
承知しました。自動車保険の加入時や見直し時に必要な書類や等級についてなど、解説していきますね。
*この記事のポイント*
●自動車保険の加入や変更の際に必要な書類を事前に確認しておきましょう
●自動車保険の他社乗り換えを検討しているなら、タイミングに気を付けましょう
●「代理店型」と「ダイレクト型」のそれぞれのメリット・デメリットを知っておきましょう
自動車を新しく購入したタイミングで自動車保険の手続きをする方は多いと思います。また、自動車の買い替えの場合は既に自動車保険へ加入していると思いますが、保険の対象になる自動車の変更手続きが必要です。
そのような時にどのような書類を準備しておかなければならないのかを知らない方も意外と多いのではないでしょうか。
このコラムでは、自動車保険の加入や見直し時に必要な書類のこと、また見直しを行うタイミングなどについて、わかりやすく解説していきます。
■ 目次
・1.自動車保険の新規加入や他社乗り換え、車両入替の際に用意するものって?
・2.自動車保険の他社乗り換え、ベストなタイミングは?
・3.代理店型とダイレクト型、それぞれのメリットとデメリット
・4.まとめ
1.自動車保険の新規加入や他社乗り換え、車両入替の際に用意するものって?
自動車保険に加入される際は、ディーラーや代理店を経由して、あるいはネットで直接加入されると思いますが、まず見積もりを取りたいという場合は、
❶車の形式や初年度登録などを特定するための【車検証】
❷免許証の色や有効期限などを確認するための【運転免許証】
❸既に加入している自動車保険がある場合は【保険証券】
を、お手元に準備しましょう。
自動車保険への加入手続きの際には、①新規加入なのか ②他社からの乗り換えなのか ③車両入替なのか によって、必要な書類が異なります。また、保険会社によっても提出書類は異なってくるので、正確な情報は加入を希望する保険会社に確認しましょう。
ここでは、代表的なものを紹介します。
①新しく自動車保険に加入する場合
実際にお見積りを取って補償内容が決まり保険の加入手続きとなった場合には、【車検証】・【運転免許証】・【印鑑】などが必要になります。
また、保険料の支払いも必要になるため、支払い希望のクレジットカードや口座情報・口座のお届け印等も用意が必要になります。
②他社から乗り替えを検討する場合
現在加入中の保険会社ではなく、別の保険会社で自動車保険に入りなおす場合には、【車検証】・【運転免許証】・【既に加入している保険証券】・【印鑑】などが必要になります。
また、同じく保険料の支払いも必要になるため、支払い希望のクレジットカードや口座情報・口座のお届け印等も用意が必要になります。
③車の買い替え時の、車両入替手続きをする場合
お車を買い替えた時には、これまで加入していた自動車保険についても、車両入替の手続きが必要になります。
うっかり手続きを忘れると、事故が起きた際に補償が受けられなくなるリスクがあるので、忘れずに手続きをしましょう。
必要な書類としては【保険証券】・【新しい車の車検証】・【積算距離(オドメータ)の数値】・【印鑑】・【場合によっては売買契約書】などが必要になります。
また、現在支払っている保険料に過不足があった場合は、返金や追加保険料の支払いが必要になるため、【クレジットカードあるいは口座情報】等も用意が必要になります。
なお、車両入替は、保険会社に承認されるための条件がありますので確認しておきましょう。
参考:日本損害保険協会 『- 損害保険Q&A – くるまの保険 – 問24 任意の自動車保険』
2.自動車保険の他社乗り換え、ベストなタイミングは?
今加入している自動車保険を他社に乗り換えるタイミングは、満期日に合わせて乗り換える方法と、加入中の保険を途中で解約して新しい保険に加入する方法の2パターンがありますが、満期日に合わせて乗り換える方法がオススメです。
〇解約手続きが不要のため、スムーズに
現在加入中の自動車保険を保険期間の途中で解約して乗り換える場合、乗り換え前の保険の解約手続きと新しい保険の申込み手続きの両方が必要になり、手間がかかります。
満期日に合わせて行うことで、解約手続きが不要になり手間が省けるため、スムーズに手続きができます。
〇等級の引継ぎもスムーズに
満期日に合わせて乗り換えることで、等級の引継ぎなどもスムーズに行うことができます。
また、例えば現在10等級のご契約で、この1年間に事故がなければ、次の新しい自動車保険では1等級アップして11等級で契約することができるため、割引率があがり保険料も抑えられる可能性があります。
もちろん、加入中の保険を解約して新しい保険に切り替える場合でも等級は引き継げます。
しかし、別々の会社で解約と新契約の手続きを行うため、何らかのタイミングで日付がずれて上手く等級が引き継がれないといったようなトラブルが起こる可能性もあります。
また、例えば「本来次の更新のタイミングで等級があがる」はずだった保険を途中解約して新しい保険に切り替えた場合、等級は「現時点の等級」が引き継がれますので、次の等級アップの機会が、加入時点から1年延びてしまう可能性もあるため、注意が必要です。(※等級がすでに最高の20等級に達している場合は、それ以上、等級は上がらないので進行の遅れを気にする必要はありません)
《等級別割増引率例》
※継続契約の1~6等級については無事故契約者は含まれないため、無事故・有事故の区分はない。
参考:日本損害保険協会 『- 損害保険Q&A – くるまの保険 – 問23 任意の自動車保険』
〇途中解約して戻ってくる解約返戻金は、全額戻らないので注意
加入中の保険を途中解約した場合、保険料を年払いで既に支払っていたとしても、残りの保険期間分に対しての保険料が解約返戻金として返金されます。しかし単純な日割り計算ではなく、短期率といった率で計算されるため、残りの期間の保険料が全額戻ってくるわけではないため、注意が必要です。
これらの点を踏まえて、自動車保険の他社乗り換えについては、満期日に合わせて行うことをオススメします。
3.代理店型とダイレクト型、それぞれのメリットとデメリット
自動車保険には、保険代理店を通して申し込む「代理店型」と、インターネットや電話から直接ご自身が申し込む「ダイレクト型」の2種類があります。
自動車保険の加入にあたって「どちらで入るのが良いか」迷っている方に向けて、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
◆代理店型のメリット・デメリット
自動車保険への加入は、「自動車事故に関する補償を買う」ということですので、ご自身のライフスタイルにあった商品で、万が一の場合に備え、十分な補償内容を選ぶ、ということが必要不可欠になります。
しかし、「どれくらいの補償を、どのように持っておけばよいのか」、ご自身だけの判断では中々難しいのではないでしょうか。
代理店型で加入すれば、対面で保険のプロがわかりやすく補償プランについて解説してくれるため、補償内容についてもより納得でき、また安心して加入できることがメリットの一つかと思います。
また、もし万が一事故に遭ったときには、代理店の担当者が保険会社との間に入り保険金支払いまでのサポートをしてくれるということも大きなメリットでしょう。
一方でデメリットは、一般的に代理店型の方がダイレクト型よりも保険料が高くなる という点です。
◆ダイレクト型のメリット・デメリット
代理店型とは異なり、インターネットや電話を通じて直接契約することで中間のコストを省いているため、保険料が代理店型に比べて一般的には割安になります。
また、通信の環境があれば時間や場所を気にすることなく保険契約や変更等の手続きができることもメリットといえるでしょう。
不明点などは、各保険会社のサポートデスクがあるので、そこを通じて問い合わせることが可能です。
一方でデメリットとしては、すべてご自身で調べて、加入の手続きや変更の手続き、保険金申請手続きなどを行わなければならない という点です。
また、契約の管理についても基本的にご自身で行うことになります。
4.まとめ
いかがでしたか?
自動車保険への加入の必要性は感じるものの、必要書類や加入方法については意外と知らないこともあると思います。また、現在加入中の保険を他社に切り替えるタイミングなども、できるかぎり「損をしない」方法でスムーズに行いたいものですよね。
事前に準備・確認をしておくことで、慌てることなく慎重に検討できる時間を確保しておくことをオススメします。
「保険テラス」 では自動車に備える保険についてもご相談いただけます。
自動車保険の見直しについてのほか、総合的に保険の見直しについてもご提案をいたしますので、いつでもお気軽にご相談ください。
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保険やお金について少しでも不安がある方、聞きたいことがある方は、ご質問だけでもかまいませんのでお気軽にお立ち寄り下さい。