2019.12.10 更新
*この記事のポイント*
●万が一のことがあった際、スムーズに保険金・給付金を請求できるようにしておきましょう
●請求から受け取りまでに必要な書類、問合せ先を把握し、すぐに動けるようにしておくことが大切です
●スムーズに保険金を受け取れるように日頃から事前の準備をしておきましょう
「死亡」「入院」「事故・ケガ」など、もしも万が一のことが起こったときのために、保険に加入されていらっしゃる方はたくさんいます。
しかし、実際に万が一の事態が起こったとき、どうやって保険を活用するかちゃんと把握されていますか?
請求の流れを知っておくことで、スムーズに保険金・給付金を受け取れます。不測の事態が起こった際にも落ち着いて対応できるよう、事前に準備をしておくことが大切です。
1.保険金・給付金請求の流れを確認しよう
保険金の請求から受け取りまでに、どのような手順が必要なのでしょうか。次の4ステップを確認しましょう。
STEP1:契約内容の確認と連絡
被保険者様の死亡・入院・手術、または事故(損保の場合)など保険金・給付金の支払い時由が発生した場合には、すみやかに、ご加入された保険会社、または契約された代理店に連絡してください。保険金・給付金は受取人本人の請求によって支払われるものなので、受取人本人から連絡しましょう。
(※「指定代理請求人」が指定されている場合には、代理人が請求できる場合もあります。)
≪主な連絡事項≫
■死亡の場合
□証券番号
□亡くなられた方の名前
□亡くなられた日
□亡くなられた原因(病気・事故など)
□保険金受取人の名前
□保険金受取人の連絡先
□死亡前の入院・手術の有無
■入院・手術・通院の場合
□証券番号
□入院・手術・通院などをされた方の名前
□入院・手術・通院などの原因
□受傷日(事故の場合は必須)
□入院期間(入院日と退院日)
□手術日
□手術名
□通院の有無と通院日数
■損害保険の場合
□証券番号
□契約者名、被保険者名
□事故の概要
(日時・場所・事故の状況・ケガの状況)
■自動車事故の場合
□自動車の登録番号、相手側の住所・氏名
STEP2:請求書類の準備と提出
STEP1にて連絡した内容に基づき、保険会社より手続きに関する説明や、保険金請求書などの書類についての案内がありますので、必要事項を記入しましょう。また、病院の診断書など諸々の必要書類を取り揃え、保険会社に提出しましょう。
≪主な連絡事項≫
■死亡の場合
□証券番号
□死亡保険金請求書
□保険金受取人の戸籍謄本
□保険金受取人の印鑑証明書
□被保険者の住民票
□死亡診断書(死体検案書)
□事故状況報告書
(火災死亡保険金請求の場合)
■入院・手術・通院の場合
□給付金請求書
□入院・手術等診断書(証明書)
※保険会社所定のもの
□事故状況報告書
■損害保険の場合
□保険金請求書 ※保険会社所定のもの
□事故を証明する書類
(交通事故証明書、罹災証明書)
□ケガ・病気の症状、入院・通院の確認書類
(医師の診断書、診療報酬明細書)
□修理費を確認する書類(修理見積書)
□相手との責任内容を明確化する書類
(示談書、損害賠償に関する承諾書)
STEP3:(生命保険)請求書類の受付と支払いの判断/(損害保険)損害調査の実施
各保険会社は、STEP2で提出された書類と約款に書かれた保障内容に基づき、支払事由に該当するか判断をします。損害保険会社においては、適切な保険金支払いのために、事故の状況や損害の状況、治療の経過などについて確認のために調査を行います。
STEP4:保険金の受け取り
STEP3にて、保険金支払いが認められた場合、保険金・給付金が指定の金融機関口座に振り込まれます。保険会社より、保険金の受け取り内容・金額の明細書が送付されるので、内容を確認しましょう。
2.請求漏れをなくすためのチェック項目
「万が一のために」と、せっかく保険に加入していたにもかかわらず、請求手続きをしていないために、受け取れるはずの保険金・給付金を受け取っていないというケースも少なくありません。
もれなくご請求するために、下記のチェック項目を確認し、しっかりと保険金・給付金を受け取りましょう!
保険金・給付金の請求もれをなくすためのチェック項目
保険の対象であるにも関わらず、ご請求手続きをしていないために保険金・給付金をお受取りいただけないことがあります。
もしものことがあった場合には、こちらをご確認いただき、保険金・給付金に関してもれなくご請求ください。
ご加入の保険会社や保険商品によっても異なりますので、詳しくはご加入中の保険会社または、保険テラスにお問い合わせください。
Q.日帰り手術を受けたけど、入院していなくても給付金は出るの?
A.手術給付金は入院の有無に関係なく支払われる場合がございます。
Q.退院後にリハビリのため通院しているけど、通院も保障されるの?
A.特約が付加されていると、通院給付金が支払われる場合がございます。
Q.亡くなる前に入院と手術をしていたけど請求できるの?
A.対象の場合がございます。亡くなる前の入院や手術に関しても忘れずに給付金請求をしましょう。
Q.高度障害状態になったけど、何か保障はされるの?
A.保険金を受取れる場合や、保険料の払込みが免除になる場合がございます。
Q.余命宣告されました。保険金を先に使うことはできるの?
A.リビングニーズ特約が付加されている場合には、先に受取れる場合がございます。
Q.受取人本人は書類が書けません。代わりに給付金を請求できるの?
A.給付代理請求人特約が付加されている場合には、請求できる場合がございます。
Q.保険金の受取人が亡くなりました。保険金の受取りはどうなるの?
A.すみやかに保険金の受取人を変更しましょう。
3.スムーズに保険金を受け取るために…
保険金・給付金をしっかりと、できるだけスムーズに受け取るためには、請求の流れを確認し、落ち着いてひとつずつ対処することが大切です。
しかし、いざ万が一のことが起こると、精神的にも余裕がなくなってしまうもの。そんなときのために、請求に必要な書類などは普段からひとつにまとめて保管しておきましょう。
さらに、万が一の際には、保険証券など保険に関するものだけではなく、銀行通帳や年金手帳など、金融資産に関するあらゆる書類が必要です。ご家族でしっかりと共有しておくことも大切でしょう。
万が一の事態は、いつ、どのタイミングで起こるかわかりません。もしものときに、ご家族の負担を減らしスムーズな手続きを行えるように、請求の流れを理解しておくこと、必要書類を整理しておくこと、また金融資産情報をご家族間であらかじめ共有しておくと良いでしょう。
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