2024.03.10 更新
がん保険の加入を検討しているのですが、実は過去にがんになったことがあるんです。その時、無保険でいろいろと治療費のことで苦労しまして…。今後もし再発したときのために加入したいものの、ネットで「一度がんになったら生命保険に入れない」という記事を見ました。私はもう保険に加入できないのでしょうか?
昔は一度がんを経験すると新しく保険に加入することが難しかったのですが、今はそのようなことはございません。がん経験のある方でもがん保険や医療保険に加入できる方法がありますよ!
そうなんですね!それを知れただけでも安心ですが、もっと詳しく聞きたいな。保険の重要さを痛感したものですから、これからはできるだけ手厚い保障で備えておきたいんです。
かしこまりました!がんを経験したことがある方は、どのような備え方があるのか詳しくご紹介します。
過去にがんを経験された方の中には、再発や転移のリスクに備えてがん保険を新たに検討される方もいらっしゃるかと思います。
一度がんを経験すると、通常のがん保険や医療保険に加入することは難しくなりますが、さまざまな方法でリスクに備えることができます。
この記事では、「がんの経験がある方向けのがん保険」で備える方法と、「引受基準緩和型医療保険」「無選択型医療保険」で備える方法の2つの方法について詳しく解説いたします。
■ 目次
・1.がんは身近な病気。日本人の2人に1人はがんになる時代
・2.がん経験がある人でも加入できる「がん保険」の保障内容って?
・3.がんを一度経験している人向けの保険なので、保険料は割高になる
・4.「引受基準緩和型医療保険」「無選択型医療保険」でも備えることができる
・5.まとめ
1.がんは身近な病気。日本人の2人に1人はがんになる時代
現在、日本人が一生のうちに「がん」と診断されるといわれる確率は、男性が65%、女性が50.2%と2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかると言われています。
国立がん研究センターの調査(2020年度)によると、1年間で約945,055人の人ががんを発症しています。
がんの罹患リスクを下げるために、禁煙や生活習慣の見直し、定期的な運動を行うなど、できる限りの予防策を心掛けてはいても、完全にリスクを0にすることはできません。
誰にとっても、がんは身近な病気なのです。
参考:「最新がん統計」国立研究開発法人国立がん研究センター ※更新日:2024年09月10日時点
◆昔は、一度がんになると新たに「がん保険」に加入することは難しかった
今までは、一度がんを経験したことがある人が新たにがん保険に加入することが難しいとされてきました。
なぜなら、がんは一度かかると、再発や転移のリスクの可能性が高いためです。
しかし近年では、がんの経験がある人でも加入できる「がん保険」が誕生しているのをご存知でしょうか。
医療の発展によりがんは不治の病ではなく治せる病気になっていること、また、高齢化に伴ってがん患者の方が年々増えていることを理由に、がん経験のある方向けの「がん保険」が発売されているのです。
過去にがんを経験された方の中には、「再発したときのためにがん保険に加入しておきたいけど、自分はもう加入できないかもしれない…」とご不安に思われている方もいらっしゃるかと思います。
そのような方にとって、がん経験のある方向けの「がん保険」の存在は、不安を軽減するための強い味方といえるでしょう。
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2.がん経験がある人でも加入できる「がん保険」の保障内容って?
それでは、がん経験のある方でも加入できるがん保険の保障内容について、「過去のがんが再発しても保障されるがん保険」と「過去に乳がんを経験したことのある女性向けのがん保険」の2つを例に、詳しくご紹介します。
① 過去のがんが再発しても保障されるがん保険
A生命保険会社が販売するがん保険には、過去にがんを経験したことのある方を対象とした商品があります。
満20歳~満85歳の方で、がんの治療を受けた最後の日から5年以上経過し、以下の条件を満たしている場合、がん保険の申し込みが可能となります。
■お申込み時の条件
(※全て「いいえ」になれば申込可能)
1) 過去5年以内にがん(悪性新生物)の診断や治療をうけたこと、あるいは治療をうけるようすすめられたことがある
2)※治療をうけた最後の日から5年以上経過しているがんについて※
過去2年以内に経過観察で異常の指摘を受けたり、追加検査を受けるようすすめられたことがある
3)最近3カ月以内に病気で入院や手術または先進医療をうけるようすすめられたことがある
4)過去5年以内に所定の病気やその疑いで、医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがある
5)現在、所定の病気あるいはその疑いで、治療中・検査中・経過観察中である。
または最近3カ月以内に病気あるいはその疑いで、治療・検査をうけるようすすめられたことがある。
◆がんを経験したことのある方向け「がん保険」の保障内容って?
それでは、がんを経験したことのある方向けのがん保険の保障内容はどのようなものなのでしょうか。
一般的に保障内容は、主に下記の3つが挙げられます。
1)過去に経験したがんが再発・転移した場合も給付金を受け取れる
2)がんの治療のための入院、また手術・放射線・抗がん剤治療のための通院時に給付金を受け取れる
3)保険会社の定める所定の手術・放射線治療を行った際に給付金を受け取れる
これらの保障は一般的ながん保険とほぼ同じ保障となっており、加入時に設定した給付金を、がんの治療を目的とした入院や手術を行い、保険会社の定める給付条件を満たした際に受け取ることができます。
もちろん、過去のがんの再発・転移の治療だけでなく、新たな部位にがんが見つかった場合の治療があった場合にも、保障の対象となります。
また、上記の保障に加えてさらに手厚い保障を得たい場合は、特約を付加することも可能です。
特約とは、主契約に付加するオプションの契約のこと。例えば、がん保険では、抗がん剤治療や先進医療を用いたがん治療に対する保障を特約としてプラスすることができます。
② 過去に乳がんを経験した女性向けのがん保険
また、過去に乳がんを経験した女性を対象としたがん保険があります。
B保険会社が発売している乳がん経験のある女性向けのがん保険では、乳がんが再発・転移した場合や、乳がんに限らず、他の部位のがんに罹患してしまった場合も保障を受けることができます。
また、がん保険の加入を検討しているタイミングが、乳がんの治療途中であっても状況によっては加入の申込ができる点も大きなメリットと言えます。
例えば、乳がんのステージがⅠの方の場合、がんの手術から1年以上経過していれば、がん保険加入検討時に継続中の治療があったとしても、申込むことが可能です。
ただし、このがん保険は5年ごとの契約更新が必要な更新型の保険になります。
更新の際の年齢によって、保険料が上がるため、加入前に保険料についての確認が必要です。
◎乳がんを経験した女性向けの保険が誕生した背景
この女性向けのがん保険は、乳がんの啓発運動「ピンクリボンキャンペーン」のイベントに参加した乳がん患者の方の『一度、乳がんを経験しているから加入できる保険が見つからなくて困っている…』という実際の声をもとに生まれたもの。
乳がんを経験した方が新たにがん保険の加入を検討しようとしても、選択肢が少ないという当時の声を受けて、乳がんを経験した女性向けのがん保険が誕生しました。
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3.がんを一度経験している人向けの保険なので、保険料は割高になる
上記のように、がんを経験したことがある方でも、がん保険に加入することは可能です。
ただし、一度がんを経験している方向けの保険なため、一般的な保険と比べると保険料は割高になるケースがあります。
また、がんを経験したことのある方全員が申し込みできるという訳ではなく、加入時には各保険会社が定めた加入条件があり、「がんの治療日から5年以上が経過していて、また5年以内にがんの診断を受けていない」ことなどが挙げられます。
条件は保険会社によって異なりますので、保障内容や保険料と合わせて確認するようにしましょう。
4.「引受基準緩和型医療保険」「無選択型医療保険」でも備えることができる
ここまで、がんに備える方法として「がん保険」の加入についてお話してきましたが、実はがんのリスクに備える方法は他にもあります。
過去にがんを経験したことがある方のがんのリスクへの備え方として、「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型医療保険」で、カバーすることができるのをご存知でしょうか。
「引受基準緩和型医療保険」「無選択型医療保険」とは、どのようなものなのか、詳しく解説いたします。
① 引受基準緩和型医療保険でがんに備える
がんを経験したことがある方が加入できる可能性があるのが、「引受基準緩和型医療保険」です。
引受基準緩和型医療保険とは、持病がある人や既往歴のある人でも加入しやすい、通常の医療保険よりも加入条件が緩く設定されている医療保険のことを言います。
加入条件は各保険会社によって異なりますが、条件を満たしていれば過去にがんを経験したことがある方でも加入することができます。
がんの治療を目的とした手術や入院があった際に給付金を受け取ることができ、また通常の医療保険と同様に先進医療に対する保障も特約として付加できます。
さらに、加入後の一定期間を病気の再発等がなく、健康に過ごすことができれば、健康ボーナスとして「無事故給付金」を受け取ることができる商品もあります。
◆保険料は通常よりも割高、また契約から1年以内は給付金が50%に減額されることも
このように、引受基準緩和型医療保険でがんや他の病気のリスクに備えることが可能ですが、注意点もあります。
それは、通常の医療保険に比べて保険料は割高になるということ、そして契約後1年以内に病気やけがで手術・入院することになった際、支払削減期間として給付金額が50%相当に減額される商品もあるということです。
例えば、治療を目的とした入院に対する給付金額を日額1万円に設定し加入していた場合、通常であれば10日間入院すれば10万円を受け取れることになります。
しかし、支払削減期間に入院した場合は給付金額が50%となり、5万円しか受け取ることができません。
なお、支払削減期間が終了した後は、100%の給付金額で受け取ることが可能です。
② 無選択型医療保険でがんに備える
無選択型医療保険とは、先ほどご紹介した引受基準緩和型医療保険よりもさらに加入基準が緩い医療保険です。
引受基準緩和型医療保険では、健康状態について3~5つほどの簡単な告知項目がありますが、無選択型医療保険には告知項目がなく、誰でも加入することができる保険です。
ただし、加入しやすいために保険料は引受基準緩和型医療保険よりも割高に設定されています。
また、無選択型医療保険は保障対象期間が加入後91日目からスタートするケースがあるということや、治療中の病気やケガ、既往症については保障の対象外となるなど、注意するべきポイントもあります。
そのため、病気のリスクに備える方法として、最初から無選択型医療保険を選ぶのではなく、まずはがんを経験したことがある方向けのがん保険や、引受基準緩和型医療保険の加入を先に検討することをおすすめいたします。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
一度がんを経験したことがある方でも、今では再発のリスクや他のがんのリスクに備えてがん保険に新規加入したり、引受基準緩和型医療保険などで備えることが可能です。
ご自身の状況に適した備え方について、さまざまな選択肢の中から比較検討できるよう、ぜひ来店型保険ショップで相談してみましょう。
保険テラスでは、従業員のマスク着用・接客ブースのアクリルパネルの設置などによる感染防止策を行いながら、お客さまのご相談を承っております。
また、「今は極力外出を控えたい」「子供を連れて店舗に行きにくい」といったお客さまには、オンライン相談サービスも実施しています。
保険やお金について少しでも不安がある方、聞きたいことがある方は、ご質問だけでもかまいませんのでお気軽にお立ち寄り下さい。
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