2024.06.04 更新
先日健康診断がありました。大きな問題はなかったのですが、肥満気味で、血糖値の数値も少し気になって・・・
睡眠不足や偏った食生活など不規則な生活を続けていると、生活習慣病になるリスクも高まりますので、健康管理はこれから大切ですよ!
生活習慣病ってよく聞くけど、具体的にはどんな病気が当てはまるんですか?
がんや糖尿病なども生活習慣病の一つです。とても身近な病気なので、どんなリスクがあるか、日常でできる予防法などぜひ知っておいてください。
*この記事のポイント*
●生活習慣病は「生活習慣が原因で起こる疾患」の総称です。
●約2人に1人が生活習慣病で死亡しています。
●生活習慣病の多くは、生活習慣の改善で予防することができます。
特定健康食品などの普及により、年々健康志向が高まりつつありますが、不規則な生活や食生活の乱れなどが多い現代の日本では、生活習慣病はまだまだ身近な病気となっています。
万が一生活習慣病になってしまった場合、様々なリスクが考えられます。
そこで今回は、生活習慣病にかかってしまったときのリスクと、その予防法についてご紹介します。
■ 目次
・1.生活習慣病とは?
・2.約3人に1人が生活習慣病で入院している
・3.約2人に1人が生活習慣病で死亡している
・4.約4人に1人が生活習慣病で要介護(要支援)が必要となっている
・5.生活習慣の改善で予防できる!すぐにでも取り組める予防法
・6.まとめ
1.生活習慣病とは?
生活習慣病とは、「食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患」の総称で、主な生活習慣病は例えば以下のような病気があげられます。
■ 主な生活習慣病
①がん(悪性新生物)
発ガン物質などの影響により、突然変異を起こした細胞が異常に分裂・増殖を繰り返すことでがんになります。
脳腫瘍や白血病なども、がんの一種です。
②心疾患
心疾患とは心臓に起こる病気の総称で、心筋梗塞や狭心症などが主な疾患としてあげられます。
心疾患の一つである不整脈は、脳血管疾患である脳塞栓(のうそくせん)を引き起こす原因となります。
③脳血管疾患
脳の血管のトラブルによって脳細胞が破壊される病気の総称で、動脈硬化が原因となっています。
主な脳血管疾患に、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)があります。
④高血圧性疾患
慢性的に血圧が高い状態が続くことを高血圧といいます。
高血圧が続くと動脈硬化を進行させ、脳血管疾患や心疾患などのリスクを高めてしまいます。
⑤糖尿病
血糖値を下げるインスリンが何らかの影響で上手く機能しなくなり、血糖値が高い状態が続くことをいいます。
日本人の4人に1人が糖尿病か、その予備軍といわれています。
高血圧や脳血管疾患・心疾患・腎疾患など、さまざまな病気を引き起こすこともあります。
⑥肝疾患
アルコールの過剰摂取や過食などで肝臓に負担がかかり、肝機能が障害を受ける病気のことをいいます。
肝疾患の末期的な症状である肝硬変になると、肝臓がもとの状態に戻ることは難しく、肝臓がんに移行したり肝不全になったりすることもあります。
参考:全国健康保険協会「気になる病気辞典」
参考:厚生労働省『健康日本 21(第三次)推進のための説明資料(その1)/(その2)』
生活習慣病の発症には、食生活の乱れや運動不足だけではなく、喫煙・飲酒やストレスなども深く関係しています。
特に糖尿病や高血圧性疾患は身近な病気であり、悪化すると合併症や脳血管疾患、心疾患などその他の生活習慣病へと進展する可能性が高い病気です。
2.約3人に1人が生活習慣病で入院している
厚生労働省によると、約31%(約3人に1人)が生活習慣病で入院しています。
<生活習慣病での入院割合>
厚生労働省「令和2年(2020年) 患者調査」に基づき弊社で作成
では、入院日数はどうでしょうか?
<傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数>
注:1)令和2年9月1日~30日に退院したものを対象とした。
2)総数には、年齢不詳を含む。
厚生労働省「令和2年(2020年) 患者調査」に基づき弊社で作成
全傷病あわせての平均在院日数は32.3日となっていますが、脳血管疾患は77.4日、高血圧性疾患は47.6日と、生活習慣病にかかってしまった場合、入院が長期化することもあります。
3.約2人に1人が生活習慣病で死亡している
さらに、厚生労働省のデータによると、生活習慣病で死亡する人の割合が約48%(約2人に1人)となっています。なかでも三大疾病といわれる「がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞(心疾患)・脳卒中(脳血管疾患)」は、日本人の死亡数TOP3を占めています。
<生活習慣病での死亡割合>
厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況p16.17.18に基づき弊社で作成
4.約4人に1人が生活習慣病で要介護(要支援)が必要となっている
また、厚生労働省のデータによると、約26%(約4人に1人)が生活習慣病で要介護(要支援)状態になっています。なかでも、脳血管疾患により要介護(要支援)状態になる人の割合は16.1%と大きな割合を占めています。
<要介護(要支援)を受けることになった主な原因>
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況に基づき弊社で作成
保険相談のご予約
Webフォームまたはお電話にて承っております。事前にご予約頂くと、待ち時間なくスムーズにご案内できます。
お気軽にご予約ください。
Webからのご予約はこちら
お電話での予約はこちら
5.生活習慣の改善で予防できる!すぐにでも取り組める予防法
生活習慣病は、毎日の生活習慣の改善で予防することができます。
いきなり改善するのは難しいとは思いますが、徐々に生活習慣の改善を行っていくことが大切です。
1.適度な運動を心掛けよう
まずは何より、適度な運動を毎日の生活に取り入れたいもの。急にハードルを上げる必要はありません。今よりも「プラス10分長く歩く」だけでも、消費エネルギーが増えることで、改善につながります。
また、普段エスカレーターやエレベーターを利用している方は階段に切り替えてみるなど、今の生活の中で取り入れられることからスタートしましょう。
2.朝食は必ずとるようにしましょう
朝食を抜いてしまうと、一日の生活リズムが乱れがちになり、肥満や高血圧、脳出血(脳血管疾患)のリスクが高くなるといわれています。
朝食を食べる時間がないときは、コンビ二などでも手に入り、すぐに食べることができるおにぎりやサンドイッチ、バナナなどがオススメです。
3.睡眠をしっかりとるようにしましょう
睡眠不足や睡眠の質の悪化は、生活習慣病のリスクが高くなる可能性があります。
就寝前の飲酒、喫煙、スマホを見るなどの行為は、睡眠の質を悪化させるので控えておきましょう。厚生労働省によると、7時間前後の睡眠が生活習慣病の予防につながるといわれています。
また、上記に記載している適度な運動や朝食をとることは、リラックスして入眠する効果もあります。
6.まとめ
生活習慣病のほとんどは自覚症状がなく、気がつかないうちにどんどん進行してしまう恐ろしい病気です。
万が一かかってしまった場合、長期の入院や介護状態になってしまうこともあります。
日ごろから食生活や運動など、生活習慣の見直しをすることが大切です。